木村和平「IRON RIBBON」

12月5日(木)よりTHE BOOK ENDにて写真集「IRON RIBBON」の発売を記念し、写真展を開催いたします。


近年取り掛かっているシリーズ『石と桃』の写真の多くは、パートナーとの旅行で訪れた老舗のホテルで、コンテに応じてセットアップで撮影しています。本作『Iron Ribbon』は、その制作のあいまに撮影した写真を中心に構成されました。私たちはクラシカルなホテルが好きで、旅行先をどこにするかは、その街に好みのホテルがあるかどうかで決まります。名所や食事、風景よりも、ホテルが優先なのです。

まだ写真をはじめる前のこと、ファッションに夢中だった10代のころに、通っていたセレクトショップでひとつのチョーカーと出会いました。それは鉄でできたリボンでした。言葉のまま、鉄をリボンの形状に曲げてチョーカーに仕上げられたもので、中場信次さんの作品でした。見た目はしなやかで可愛らしいのに、触ると硬く、鋭利で、冷たい。当時の私にとってはとても高価なものでしたが、その相反する性質の共存に強く惹かれ、迷うことなく購入しました。

10代のころに購入したものの中には、好みが変わっていく過程で手放してしまったものも多くあります。けれどこの鉄のリボンは、手放すという選択肢はなく、大切に手元にのこしています。手にした時からずっと、同じ熱量で好きだ からです。

私のパートナーは、鉄でできたリボンのようなひとです。彼女の長い髪と、静かな背中をみているとそう思います。 普段はほんわかとマイペースに見えますが、いつだって冷静で、独自の品と意思の強さがあります。その性質の共存に、私は魅力を感じています。

木村和平「IRON RIBBON」

2024年12月5日(木) - 12月23日(月) 11:00-18:00 火・水曜定休 /入場無料
兵庫県神戸市中央区海岸通3-1-5 海岸ビルヂング302 THE BOOK END
※駐車スペースはございませんのでお車でのご来店はご遠慮ください。
※入場制限やアポイントメント制とさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※展示物の関係上、祝花はお断り申し上げます。

木村和平(Kazuhei Kimura)

1993年、福島県いわき市生まれ。東京都在住。第19回写真1_WALLで審査員奨励賞(姫野希美選)、IMA next #6「Black&White」でグランプリを受賞。主な個展に、2022,23,24年「石と桃」(Roll)、2020年『あたらしい窓』(BOOK AND SONS / book obscura)、2019年『袖幕 / 灯台』(B gallery)、主な写真集に、『IRON RIBBON』(libraryman)、『あたらしい窓』(赤々舎)、『湖awaumi』(daughter)、『NEW GENTLEMEN』(IMA photobooks/ GUCCI)、『袖幕』『灯台』(共にaptp)など。
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